「今知りたい」 災害時に必要とされる心のケア

「今知りたい」 災害時に必要とされる心のケア

災害時に必要とされる心のケア

災害は突然発生することが多く、

中には心に大きな傷を負ってしまうケースがあります。

思い掛けない被害を受けたり、

目の前で悲惨な状況が生じることなどから、

心の大きな負担となるストレスが発生します。

特に小さな子供非現実的な状況に戸惑い、

そして逃れられない恐怖に怯えたりしがちです。

軽いストレスなら時間が解決してくれますが、

心の深いところに傷ができてしまうと、

数ヶ月から数年単位で悩まされることになります。

日常生活に支障をきたすばかりか、

心の成長にも影響しますから、

早めに気が付いて適切な対策を採ることが不可欠です。

対策の基本はケアの必要性の判断と、

誰が対応を行ってケアをサポートするかの2点です。

不必要な干渉は余計な負担となりますし、

不適切な対応を行うと逆効果なので、

専門知識と経験を持つ専門家が必要となります。

災害で避難している場合は、安心して過ごせる場所の確保と、

プライバシーを尊重した空間の重要性が高まります。

学校の体育館は避難場所の定番ですが、

空間が開放的でプライバシーが守られていないのが現状です。

仕切りが1つあるだけでも、ひと目を気にせず安心して過ごせる場所になるので、

まずは環境の準備がポイントです。

次に、災害を受けた人を1人にしないで、

家族や友人など信頼できる人となるべく交流することも大切です。

子供は恐怖心に耐え続けている状態ですから、

それを肩代わりすることはできなくても、

寄り添って不安を取り除く必要があります。

混乱している子供に対しては、名前や年齢を尋ねて落ち着かせたり、

話ができるまで待ってあげるのも効果的です。

大人は子供とは違い、逆に恐怖心や不安感を隠してしまったり、

1人で悩み苦しんでしまう傾向があります。

これは我慢しなければという理性と、

災害によって生じた感情の板挟みで起こる問題です。

迷惑を掛けてはいけないとの思いから、

誰にも相談できずに苦しみ続けたりします。

いずれにしても、間違った対応は余計に本人を苦しめてしまうので、

ケアを担当する人にはマニュアルが必須です。

対策マニュアルは、各自治体の健康保険福祉センターや

日本赤十字社などが提供を行っているので、

赤十字は、アンリー・デュナン(スイス人:第一回ノーベル平和賞受賞者)が

提唱した「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」

ことを目的とし、世界191の国と地域に広がる

赤十字社・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。

日本赤十字社はそのうちの一社であり、

西南戦争における負傷者救護で初めての活動を行って以来、

国内外における災害救護をはじめとし、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。

一度目を通しておくことをおすすめします。

又、厚生労働省の委託事業としてDPAT事務局もあります。

DPATとは自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害の後、

被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームです。

このような活動を行うために都道府県及び政令指定都市

(以下「都道府県等」という。)によって組織される、

専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームが

DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team: DPAT) である。

反対に、災害に遭って被災者になる可能性は誰にでもありますから、

その状況も想定してマニュアルを読むと役立ちます。

被災者は皆心のケアを必要としている、この考え方も実は正解とはいえず、

不要な人にケアを勧めると押し付けになってしまうので、

必要性に関する適切な判断力が肝心です。



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